夢と希望を持ち続けて

はじめて人生の道のりを歩んでいる私たち1人1人に灯火がありますように

スポンサーサイト

Posted by 瀬那みき on

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

宗教改革

Posted by 瀬那みき on   0 comments   0 trackback

ロレンツォ・デ・メディチの次男であるジョバンニ・デ・メディチ、教皇レオ10世(位1513~1521)は、サン・ピエトロ寺院の改築費としてフッガー家と協力し、贖宥状の販売をしたとされています。
ウィッテンベルク大学の神学教授マルティン・ルターが九五カ条の論題を発表し、贖宥状批判をしましたが、まず、この「贖宥状」の性質について述べてみることにします。

なるほど中世の社会においては、愚昧で野蛮な現象も多く存在していたでしょう。
教会が俗権に干渉したり、その他教会の内部において、それが人間の構成する社会である限り、色んな弊害もあったことでしょう。
贖宥状とは、決して「地獄の沙汰も金次第」といったようなものではなく、罪は神に対する心の底からの痛悔の念がなければ許されるものではないことを前提として、罪を赦される場合に、罪を犯した者に何らかの犠牲の行為、例えば善き事業に対する喜捨がなされることは一層望ましいという意味のものです。

もしそうならば贖宥状の訳語が甚だしく事実と遠ざかっているものと言わなければなりません。
中世教会に関して伝えられている事実はこのように真実を歪曲されているものです。

一体中世において、全文化が教会の奴隷となり、神学の侍女となり、その発達を阻害されていたでしょうか。

中世を暗黒時代、闇の王国だとする、一般に広まっている説は、ドイツの17世紀の哲学者で思想家のプーフェンドルフに発しているといわれています。
彼はプロテスタント系の学者で、国際法や自然法の理論においてオランダのグロチウスの後継者ともいわれるべき人物です。
プロテスタントのプーフェンドルフの言説が、中世の評価において公平だと言えるでしょうか。

私たちは、中世において存在していたあらゆる病弊を全て教会の責任に帰すようなことを警戒しなければならないと同時に、聖アウグスティヌス、アシジの聖フランチェスコ、聖トマス・アクィナス等を生んだ中世の教会が抱懐した理想を理解し、また教会がその理想の実現のために今日までなしてきた努力を高く評価しなければならないのです。

中世教会はその本質において、俗界に対する政治的支配を要求したものではありません。
そこに場合によっては本質から逸脱した現象はあったでしょうが、理論的には聖俗両権の区別は明確に認められていたのです。
ただ教会は政治や文化や経済の目的が窮極において神の国の地上における実現にあること、すなわち統一的な原理を与える宗教的世界観を私たちに示したにすぎないのです。

この原理、この世界観自体をもって教会が政治、文化、経済等を神学の侍女としたというのならば、それは決して誤ってはいないのです。

文芸復興と宗教改革によって、この統一的原理は失われ、政治、経済、文化等は世俗的となり、それらの各自が別々に自己の道を歩むようになりました。
1人の人間は他の人間から、一民族は他の民族から、本能は理性から、哲学は宗教から、科学は道徳から、経済は政治から孤立してしまいました。
人間のひとつひとつの能力は相互に分離し、分業の法則に従って勝手気ままに独自の方向に発展していきました。
そこにはそれぞれの能力に限界を与えるような統一的立場は失われてしまいました。

人間は神学の侍女になることを止めたと豪語しながら、却って科学や政治や経済の奴隷となってしまったのです。

知識的な近代人は明瞭な正邪善悪の区別が存在することを肯定できません。
彼らは学問に没頭すればするほど、通常の人間が素朴に感じる普遍人類的な道徳原理、人倫の大本について懐疑的になるのです。

プロテスタントが往々にして宗教を主観的な信仰、個人的な感情、単なる敬虔の念に還元し、宗教から客観性をはく奪してしまったように、近代的知識人は、仮に道徳を肯定したとしても、それを単なる内心の状態、主観的な心情以外の何ものでもないと認めるのです。

倫理問題は結局、不確実な個人個人の良心の問題、気が済むかどうかにかかってくるのです。
この態度は、殺人を犯そうが、人の物を盗もうが、良心に疚しくなければ許されるということにまでなるのです。

近代人は宗教と教会から人間を解放したと言いながら、人生の目的を見失い、人生には何らの意味がなくなり、真の人間性を破壊することになってしまったのではないでしょうか。

こうしたところから現代文明の崩壊がはじまってはならないのです。

スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://mikitinaiustitia.blog.fc2.com/tb.php/69-f72c51d8
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。