夢と希望を持ち続けて

はじめて人生の道のりを歩んでいる私たち1人1人に灯火がありますように

カマキリ

Posted by 瀬那みき on   0 comments   0 trackback

こんばんは。
瀬那みきです。

カマキリのお母さんが我が家のサッシに卵を産みつけました。

これ、なかなか取れないとのこと。おまけに、しっかり卵をガードしていて飲まず食わずの5日間余りが経過しました。
新しい生命のため自らの命を犠牲にしているの?とちょっと感動し、餌やりなどしましたが食欲はなさそう。
ある日突然いなくなりました。


過日、海上保安官の志願者が前年の2.5倍の大幅増ということが報道されました。
映画の影響か、はたまた領土問題で海上保安庁の仕事ぶりが報道され、ぼくも、わたしもなりたいと思われたのか分かりませんが、本部はうれしい悲鳴をあげているようです。

そういえば過去にも、かの人気タレントさんが検察官役を演じたおかげで、検事志願者が大幅増したこともありましたね。


さて、ここから本題です。
沖縄県・尖閣諸島の国有化に対する反発が続いております。
8月15日、中国の領土だと主張する香港の民間団体のメンバーが、尖閣諸島に上陸しましたが、公務執行妨害罪等により起訴されることはなく、チャーター機により香港に強制送還されました。

このような我が国の対応を皆さまはどのように捉えますか。

公務執行妨害罪とはこんな法律です。
刑法95条1項
公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、3年以下の懲役若しくは禁固又は50万円以下の罰金に処する。

まず、この条文の解釈についてですが、暴行・脅迫とは、公務員の身体に対して加えられる必要はなく、公務員に向けられた直接・間接の有形力の行使で足りるとされ、いわゆる間接暴行も含まれると解されています。
つまり「暴行」という概念を広く解しているんです。

公務執行妨害罪の保護法益は、公務員による公務の円滑な遂行とします。
例えば、公務員の面前で、その公務員が差し押さえた覚せい剤注射液入りアンプルを足で踏みつけて損壊した場合なども暴行にあたります。

また、公務執行妨害罪の成立には、その職務の執行を妨害するに足りる暴行脅迫がなされることを必要としますが、妨害とは、その妨害となるべき程度の暴行・脅迫がなされれば足り、現実に職務執行が妨害されたことは不要(抽象的危険犯)とされているのです。

これを今回の事件に当てはめれば、接舷規制する海上保安庁の巡視船に向かって投げられたレンガが船体に当たらなかったとしても公務執行妨害罪が成立しそうです。

しかし政府は、この場合、公務執行妨害罪は成立せず、「他に罪を犯した嫌疑のないとき」(出入国管理および難民認定法第65条)にあたるとして、小泉政権下の対応や、不法入国の場合は強制退去で対応する先例に従い、強制送還にしました。

このような生ぬるい対応では、領海侵犯、領土侵犯に対して何の制裁にもなっていず、却って、帰国の旅費を負担してしまう事態になっただけのようです。

では公務執行妨害罪は成立するのでしょうか。
そもそも公務執行妨害罪を規定する刑法は、今回のような領海侵犯、不法上陸や、過去に起きた巡視船衝突事件などといった極めて特殊な事例を想定した犯罪なのでしょうか。

刑法の任務とするところは、法秩序によって認められた種々の利益を違法な侵害から防衛することにあります。
ですから、国家の利益の侵害に対しても刑罰は科されるのです。

ところで、自明の理としてある罪刑法定主義の原則は、その明瞭性の要求の結果として、既存の犯罪の定型を変更し、新しい犯罪の種類を創定する余地がなく、法の条文の限界を超えて処罰を拡張する類推解釈は否定されているのです。

これは国家が刑罰を独占する場合、その恣意的な行使の危険があり、刑罰に関する国権の発動には厳重な制限をつける必要があるからなのです。

法秩序は刑法に関しては、極めて慎重な態度をとるのです。

刑法は社会生活の秩序維持のための不可欠な要件ですが、非常に危険な武器であるために濫用のおそれがあり、それは政治闘争の手段に用いられもし、罪刑法定主義はこれに対する必要な保障として重要性を益しているのです。

巡視船は強固にできているので、人力による投石があったからといって公務は妨げられるものではないというような政府の苦しい答弁も、こうした事件の特殊性を踏まえ、結果として犯罪不成立とした点については納得せざるを得ないのです。

政府の対応は、歯がゆいものがありますが、現状ではやむを得ないでしょう。
関連法規の整備が急務であります。


1978年、我が国は鄧小平氏との間で「次の世代は我々より賢くなる」と尖閣問題の棚上げに合意しました。
こうした経緯を重く捉えれば、突然の国有化は、相手国からしてみれば、まさに青天の霹靂とも受け取られる事態、だったのではないのでしょうか。

改めて反省の余地があるのでは、と思うのです。

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