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憲法の解釈

Posted by 瀬那みき on   0 comments   0 trackback

こんにちは。
今日までは時間がありましたが、明日からはまた慌ただしくなりそうなので、今のうちにできることはやっておこうと思いました。

さて、憲法解釈の問題としていろいろな議論があります。

憲法は、民主主義と平和主義の理念を主張し、憲法が法であり、国民を拘束していることは疑いのないところです。
では、憲法の政治理念と国民各個のそれとの間に差異がある場合には、どういうことになるでしょうか。
憲法はその法としての性格から国民に対し自己の政治理念を押し付け、思想統制をするものなのでしょうか。それとも憲法はどんな政治理念でも寛大に包容し、たとえ憲法自体を否定し破壊しようとする正反対な政治理念でも許容するものなのでしょうか。

憲法は、思想と良心の自由、信仰の自由、学問の自由等を承認しかつ保障しています。このことから憲法はあらゆる思想に対し自由を認め、自己を否定しかつ破壊しようとする思想をも許容することになるといわなければなりません。

個人の思想は自由だからこれに対して憲法といえども拘束力はもっていませんが、その思想が外部に行動として表明された場合に、権利や自由の濫用や公共の福祉の理論によって制約されたりします。つまり、思想自体は自由ですが、それが外面化、社会化した場合には法的拘束の対象となるということです。
しかし、これは一応の解決であって、これですべてが解決したことにはなりません。
問題はその先にあるのです。

憲法はその思想等の自由の保障からしてみて、無政府主義者や共産主義者を、彼らの思想自体を理由として処罰することは認めません。
しかし処罰しないということはこれらの思想自体を是認していることにはならないのです。
どんな法規であっても何らかの理念または目的をもっています。このことは憲法についてもいえるのです。ただ、憲法は国の最高法規ですから、憲法の奉仕すべき目的というものは、実定法秩序中には見出されないで、自然法、道徳、形而上学において求められなければならないだけなのです。

憲法は、一定の政治理念を掲げて、これに反する政治理念を否定していますから、思想の自由の保障を楯にとって憲法があらゆる異質的な政治理念に対し中立的、あるいは認容的な態度をとっていると認めることはできないのです。
これは何が真理であり、何が誤謬であるかという問題にほかなりません。

世の中に存在する政治思想やそれに基づく政治的、社会的な諸制度は複雑で、一刀両断にそれが真理であるか決定することができるものではありません。
人間の現実的な生活とその歴史とは真理と誤謬との混淆にみちみちています。
根本的に何が正しいかの判断に直面して、自然科学的確実性でもって判断することはできません。
だからといって真実性の問題を回避することはできず、そうだからこそ、政治、法、道徳、社会の諸科学の諸問題について不断の論争が続けられているのです。

私たちはどういう思想を持ってもいいし、それは政治的には全く私たちの自由なのです。他人がどういう思想を持とうと、それを尊重し、それに対し寛容でなければなりません。政治の世界においては真理問題が解決されるものではなく、異なる世界観の平和的共存ということを認めない訳にはいかないのです。
これでは理想的な状態から隔たることが大きいのですが、その解決は哲学や宗教や学問の世界に委ねられているのです。そこに思想や宗教や学問の政治からの独立、自主性が認められる根拠があるのです。

憲法の立場からすれば、共産主義国家と異なって、思想の自由を保障している結果として、憲法の根本理念を否定する思想自体に対しても、その思想の持主が国家の秩序、公共の福祉を害しない限り容認されるのです。それらは世界観として憲法の枠外ですが、政治的には憲法の保障の範囲内に入ってくるのです。しかしこのことは憲法が自らの政治理念を正しいものとし、それと異なる他の理念、例えば軍国主義、共産主義等の他の立場を否定することを妨げるものではないのです。実際、憲法はこれを否定しているのです。

世界観の面において、民主主義と共産主義のどちらが正しいかという問題があります。各々の世界観を主張する者は、まるで異なる宗教を信じる者のように、自己の立場を固執して譲らないでしょう。彼らは各自の世界観の真理性とその終局の勝利を確信するものであります。
民主主義と共産主義との理論闘争と人類の獲得において、いずれが勝利者となるかは、世界史の審判にまつほかありません。

民主主義の国家としてはこの闘争において、宗教の宣布の場合と同じように説得によるのであって、武力の行使は絶対に避けなければならないのです。

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