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故郷へ

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今日は、漢詩を詠みましょう。


陶淵明(365-427)の代表作である「帰去来の辞」を選びました。
官を辞して家に帰る決意を述べ、はやる心で帰路に赴く様を描いています。

尚、『帰去来兮』を「かへりなんいざ」と訓読したのは菅原道真(845-903)です。




陶淵明





歸去來辭



歸去來兮
田園將蕪胡不歸
既自以心爲形役
奚惆悵而獨悲
悟已往之不諫
知來者之可追
實迷途其未遠
覺今是而昨非
舟遙遙以輕
風飄飄而吹衣
問征夫以前路
恨晨光之熹微





歸去來兮(かへりなん いざ)

田園将(まさ)に蕪(あ)れなんとす 胡(なん)ぞ帰らざる
既に自ら心を以て形の役と爲す
奚(なん)ぞ惆悵(ちゅうちょう)として獨り悲しむ
已往の諫むまじきを悟り
来る者の追ふ可きを知る
実に途に迷ふこと其れ未だ遠からず
今の是にして昨の非なるを覚りぬ
舟は遙遙として以て輕く上がり
風は飄飄(ひょうひょう)として衣を吹く
征夫に問ふに前路を以ってし
晨光の熹微なるを恨む



さあ故郷へ帰ろう。

故郷の田園は今や荒れ果てようとしている。
どうして帰らずにいられよう。

今までは生活のために心を押し殺してきたが、
もうくよくよしていられない。

今までが間違いだったのだ。
これから正しい道に戻ればいい。

まだ取り返しのつかないほど大きく道をはずれたわけではない。
やり直せる。

今の自分こそ正しく、
昨日までの自分は間違いだったのだ。

舟はゆらゆら揺れて軽く上下し、
風はひゅうひゅうと衣に吹き付ける。

船頭に故郷までの道のりをたずねる。
朝の光はまだぼんやりして、よく先が見えないのがつらいところだ。



郷里に帰った陶淵明は、自然を愛し、酒や琴・書を楽しみ、農耕に汗を流す生活をはじめましたが、役人生活に全く未練がなかったわけではありませんでした。

「富や地位は望むところではない」と自分に言い聞かせつづけたのです。

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